Apple Configurator を使ってみよ(設定編)

Apple Configurator は 3/7 の「The New iPad」のリリースの裏で、こそっと公開された Apple 提供の無料 MDM。1度に30台まで同じ設定したり、OSをアップデートしたりできるらしい。


ちょうどお客さんのキッティング話があるし、Apple Configurator のヘルプ を眺めつつ試してみたよ。:-)

検証環境

Apple Configurator は App Store からインストールする。App Configurator 1.0 の動作環境は Mac OSX 10.7.2 以上、iTunes 10.6 以上が必要らしい。

  • Mac OSX 10.7.3
  • iTunes 10.6
  • App Configurator 1.0
  • iPad iOS5.0.1 (操作中に iOS5.1 にした)

バイスの設定

まずはデバイスの準備ページをいじってみる。UIはこんな感じ。

名前

バイス名を指定。連番を設定する場合、1から始まる連番にチェックを入れる。1から始めたくない場合、番号を手動で編集(1→101)する。固定部(例 iPad)と連番の後に空白が必要。


iOS

インストールするバージョンを指定する。「変更なし、最新、その他」を指定できる。監視「オン」の場合「変更なし」は選択できないっぽい。過去バージョンに変更したい場合、「その他」を選択して ipsw を指定する。ipsw の入手先はこの辺を見ると書いてある。


過去バージョンをインストールする場合「すべてのコンテンツと設定を消去」をチェックしないと実行されない。

監視

1回限りの設定をしたい場合「オフ」、継続的に管理対象にしたい場合「オン」を選ぶ。

プロファイル

チェックをつけたプロファイルが適用される。新規作成する場合、+ ボタンを押すと iPhone 構成ユーティリティのような画面が出てくる。既存プロファイルがあるなら、ドラッグ&ドロップすればOKらしい。編集する場合、対象プロファイルを選択してダブルクリックする。

なお、プロファイルをインストールする場合、デバイス上で「インストール」をタップするよう要求されるので、こればかりは1つ1つ手動でやるしかない。

アプリの選択

App タグに切り替えて、+ ボタンを押して、追加するアプリを指定する。iTunes ライブラリ内の ipa が選択できる。

有料app を指定した場合、App Store Volume Purchasing Program for Business(VPP) の redemption code の入力をインストール時に確認するよ、という警告が出る。日本じゃまだ VPP が使えないので Apple Configurator でインストールできるのは無料アプリだけ。ここが残念。:-(


バイスへの適用

画面下にある「準備」ボタンを押すと、USB接続しているデバイスが一覧表示されて、開始確認のダイアログが出る。全デバイスに同じ設定を適用するなら、チェックをつけて適用ボタンを押す。設定の適用が始まると、順次適用される。


環境設定をいじると完了時のサウンドを鳴らせるらしい。

おまけ

iPad のOSバージョンを iOS5.0.1 から iOS5.1 にした後、ホントに ipsw を使って iOS5.0.1 に戻せるのか試してみた。:-)

まずは「すべてのコンテンツと設定を消去」にチェックしし iPad1,1_5.0.1_9A405_Restore.ipsw をダウンロードして指定。準備 OK と思って実行したら、iTunes から下の警告が出る。OK を押すと、iPad が再起動して、またこの警告が出る。無限ループになったので中断 :-(

なんだろと思いつつ、Apple Configurator の復元でバックアップを作ったあとに再実行したら、今度は iOS5.0.1 のダウングレードが先に進んだ。

その後「バックアップを復元中」の状態(↑)で Apple Configurator が止まってしまい、完了に進まない。再度、中断。

iPad はOS更新中のステータスバーとか出てたから更新されたんだろとおもってたけど、設定でOSバージョンを確認したら iOS5.1のまんまになってた。しかも、アプリとか全部消えた状態で、更新失敗だー (T^T)

とりあえずで作った iOS 5.1 のバックアップを指定したのが、まずかったのかな? ^^;)

Apple Configurator + iTunes の動作がイマイチ分からないけど、もしダウングレードする予定があるなら、バックアップはあらかじめ作成しておいてから、OSのアップデートをすべきなんだろね。